2020.8.29
vol.12 弁護士の選び方③-自分でネットで探す
概要
前回,前々回と,弁護士の選び方について,次のパターンをあげて説明してきました。
①もともと知り合いがいて,その人に相談する
②自分の知人に知っている弁護士がいないか相談する
③自分でネットで探す
④各地の自治体が主催する相談や,弁護士会が運営する法律相談センターで相談する
今回は③について解説して行きます。
③自分でネットで探す
自分の知り合いにもいないし,弁護士を知ってそうな知り合いもいないという場合,ネットで検索する,ということはあると思います。今の時代では誰もがスマートフォンを持っている時代ですので,むしろ検索しないという選択肢がない,ともいえるかもしれません。この場合のメリットデメリットを検討してみましょう。
○メリット
・じっくり検討できる
検索すれば多数の法律事務所がヒットするでしょう。多くの選択肢からじっくりと比較検討することが可能であることがメリットとしてあげられます。
・自分の相談内容に合致した事務所を探すことができる
弁護士の取扱領域は様々であることは,前回前々回の記事でも指摘したところですが,HPの記載を見ることによってある程度確認することができます。専門外だから答えられない,というような無駄足は避けることはできると思います。
・検索の過程で解決することがある
充実したHPではQ&Aなどで,多数の情報が載せられていることもあります。場合によっては記事を読んで自分の悩みが解決してしまうこともあるかもしれません。
○デメリット
・相談にハードルがある
探し方①②とは逆に,全く面識がないということになるので,一般に敷居が高いと言われるイメージで相談がしづらいという場合がありえます。
・多すぎて選べない
選択肢が多すぎると購入する率が下がるという実験の話を聞いたことがありますが(「ジャム 実験」とかで検索してみてください),あまりにも選択肢が多くなるので,誰に相談したらいいのかわからなくなってしまって時間がかかるばかり,ということがありえます。
・HPの印象と実際の印象が異なる場合もある
相談者と弁護士には相性があるという趣旨の話を前回の記事でお話しました。HPで探す場合でも同様で,HPから受ける印象と実際に受ける印象が違うことはそこそこあると思います。HPで探す場合特有のものではないですが,デメリットとしてあげてみました。