2020.9.12
vol.13 弁護士の選び方④-各地の自治体が主催する相談や弁護士会が運営する法律相談センターを利用する
概要
vol.10,vol.11,vol.12と,弁護士の選び方について,次のパターンをあげて説明してきました。
①もともと知り合いがいて,その人に相談する
②自分の知人に知っている弁護士がいないか相談する
③自分でネットで探す
④各地の自治体が主催する相談や,弁護士会が運営する法律相談センターで相談する
今回は④について解説して行きます。
④各地の自治体が主催する相談や,弁護士会が運営する法律相談センターで相談する
知り合いのつてもなく,ネットで検索してもどうしたらいいかわからない,という場合には,各地の自治体(市役所,区役所など)が主催している法律相談や,弁護士会が運営している法律相談センターの法律相談を利用する,という方法があります。
メリット
・ハードルが低い
相談自体が自治体や弁護士会の施設で行われるため,直接法律事務所に出向くよりは相談に行きやすいのではないかと思います。法律相談は早いにこしたことはないので,いろいろ迷うくらいなら一度予約してまず相談をしてしまう方がよいでしょう。
・自分で弁護士を選ぶ必要がない
各地によって事情が違うと思いますが,相談の担当弁護士は自動的に振り分けられておりますので,自分で選ぶ必要はありません。選べることはメリットでもありますが,悩むくらいなら選択肢がない方がよいという場合も多いでしょう。
・無料の場合も多い
自治体の相談は無料の場合が多いと思います。弁護士会の法律相談センターについては地方によって異なりますが,札幌弁護士会の法律相談センターは全面的無料となっております。
デメリット
・どんな弁護士が担当するかわからない
メリットの裏返しになりますが,相談担当弁護士を選ぶことはできないことになります。その点に不安を覚える場合には,ネット検索等で探す方がよいかもしれません。
・時間制限が厳密である
人の紹介などで相談に行く場合には,ある程度相談時間は柔軟に対応するできることが多いですが,自治体や法律相談センターの相談時間は明確に定まっています。次の予約も入っていることが多いので延ばすことはできません。そのため時間が足りなくて聞きたいことも聞けなかった,ということはあり得るところです。
まとめ
以上で,①~④のパターンのメリットデメリットの説明が終わりました。次回にあらためてまとめたいと思います。