2020.6.19
vol.2 交通事故が起きた場合の流れ
1 物損事故と人身事故
交通事故が起きた場合,それによって怪我をしてしまう(させてしまう)事故と,怪我はなく車が壊れただけという事故が考えられます。
前者を人身事故,後者を物損事故と呼んでいきます。なお,交通事故証明書上は,人身事故,物件事故,と記載され,怪我をしていても人身事故の届け出をしない場合は物件事故と表示されることになりますが,このあたりの細かいところは割愛いたします。
怪我をして救急車で運ばれる,というようなことも当然ありますが,その場合の流れを把握するといっても難しいと思いますので,今回は物損事故を例にとってご紹介します。
2 物損事故の流れ
(1)安全の確保
事故が起きたあとは周囲の状況に応じて車を安全な場所に移動させることになるでしょう。
後で事故状況が問題になる場合もあるので,余裕があれば事故直後の車両の位置関係などは写真に撮っておくと良いかもしれません。しかし,安全の確保を最優先しましょう。
(2)警察に連絡
事故の相手を話をすることになると思いますが,どちらかが警察を呼びましょう。軽微な事故の場合には警察を呼ばなくてもいいだろうと思ったり,相手にそのように言われることも考えられますが,トラブルのもとです。必ず警察を呼びましょう。
(3)連絡先の交換
事故の相手方の氏名,住所,連絡先を交換しましょう。免許証を見せ合ってメモするのが良いと思います。
ここで事故の責任について言い争ってもあまり意味がありません。相手方から責められるようなことも考えられますが,保険会社を通じて話をしたいといって,警察が来るのを待ちましょう。
(3)保険会社への連絡
自分の契約している保険会社に事故の発生を連絡しましょう。
代理店を通じて保険契約をしている場合には代理店への連絡でもよいと思います。
(4)その後の流れ
事故処理が終わった後は,事故車両を修理工場やディーラーに入庫して見積をとるなどをすることになります。
その後の動きについてはバリエーションがありますが,別の機会に書かせていただこうと思います。
基本的には保険会社を通じて交渉することになるので,保険会社の指示に従うことでよいでしょう。